こんにちは、シラカワサト(@shirakawa_sato)です。
マルチタスクができる人は器用に仕事をこなしているように見えますが、実はマルチタスクは脳への負担が大きく、効率が悪いことが分かっています。
仕事終わりに一日を振り返ってみると、
「めっちゃ疲れたけどやるべきことが終わっていない」
「ずっとバタバタしていたけど、今日一日なにをしてたっけ?」
といったことはありませんか?
これこそ、脳への負担が大きいうえに非効率的に作業をしていた証拠です。
そもそも人間はマルチタスクが苦手な生き物であり、そこにHSPも非HSPも関係ないのですが、HSPはよりマルチタスクを避けるべきだと考えています。
- 今の職場がマルチタスクばかりでつらい
- 慌ただしい一日だったけど、振り返ると何をしていたのか思い出せない
- 他にやりたいことがあるのに、周囲の人間や環境がそれをさせてくれない
というHSPの方はぜひ読んでみてください。
目次
マルチタスクとは
マルチタスク (multitasking) とは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することをいう。
参考:Wikipedia
HSPこそマルチタスクをしてはいけない理由
本来、人間はマルチタスクが苦手な生き物とされていて、それはHSPでも非HSPでも同じです。
しかし、色々なことに気づき反応してしまうHPSは脳が疲れやすいため、なおさらマルチタスクをすべきではありません。
マルチタスクは複数の作業を同時にこなすので、めちゃくちゃ仕事をしている気になれますし、周囲の人間からも「あいつはよく頑張っているな」と見られがちです。
しかし、実際は脳内で瞬時にタスクを切り替えているだけで、ただ脳への負担が大きいだけです。
また、複数のタスクが脳内で衝突することも問題になります。
具体的には、それぞれのタスクでやるべきことや考えるべきことがぐちゃぐちゃに混在してしまうので、注意力が散漫になり、作業効率が悪くなるのです。
一つのことに深く考えを巡らせるのが得意なHSPは、マルチタスクをするような状況は避けたほうが良いでしょう。
参考までに、HSPの方にアンケートを取った結果、マルチタスクは苦手という人が圧倒的に多かったです。
#HSP の方に質問です。
あなたはマルチタスク(複数の作業を同時進行すること)が— シラカワサト@HSPブロガー (@shirakawa_sato) 2019年9月13日
HSPがマルチタスクに陥らないための5つの対策
仕事環境を変える(転職・異動・独立…)
今の仕事がマルチタスクばかりで、自分のキャパシティを超えてしまっている、もしくは本来はやる必要のない余計な業務に時間をとられているなら、環境を変えることをオススメします。
労働時間が週5日×8時間だと仮定しましょう。もしマルチタスクが仕事の基本的なスタンスになっている場合、脳にかかる負担は計り知れません。
そんな生活を続けるよりは、シングルタスクな仕事に就くか、自分だけの業務に集中できる環境が用意されている職場に行くべきでしょう。
シングルタスクな仕事というのは例えば、私のバイト経験からするとライン工場が該当します。従業員の役割がきっちり決まっているので、そういった意味ではシングルタスクな仕事ですね。
自分だけの業務に集中できる環境というのは、周囲の人間により作業が邪魔されないか、という観点で探していきましょう。
急な電話やメールのやり取りが多かったり、オープンオフィスがゆえに他人の視線が気になったりするような職場は、集中できる環境が整っているとは言えません。
集中できる環境というのは、自分で作っていく必要があります。
急な仕事を振られたときは期日を確認する
割り込みの仕事を振られたことは誰しもあると思います。
今の業務を放り出してやらなければならない場合、なんだかモヤモヤしますよね。
そんなときは、その仕事の期日を相手に確認しましょう。
本当に急ぎで今すぐやらなければならないのであれば仕方ないですが、そうでないなら明日以降で構いません。といっても、基本的に今すぐやるべき仕事というのはないはずで、後回しにしても何ら問題ないことがほとんどです。
上司からの頼みだとすると断りづらいかもしれませんが、自分の業務に集中するためにも、マルチタスクの原因となる”割り込みの仕事”は避けましょう。
悩みや不安はメモをしておく
「悩みや不安が頭をちらついて仕事に集中できない」といったことはありませんか?
マルチタスクの対であるシングルタスクは、”一つの物事に集中すること”を表します。
なので、悩みや不安が気になって仕事に集中できていない状況は、ある意味ではマルチタスクといえるでしょう。
気になることがあるなら、一旦メモに書き留めておくことをオススメします。
紙に書き出すことで頭の中が整理され、一時的に悩みや不安を忘れることができるからです。「メモをしたから今は忘れて大丈夫」と切り替えるようにしましょう。
そのまま忘れ去ることができればベストですが、忘れてはいけない大きな課題であれば、仕事が終わったあとに向き合えば良いです。
人間関係を整理する
人間関係もマルチタスクを発生させる原因となります。
仕事中にやたらと話しかけてくる同僚、大した用もないのに電話やLINEをしてくる友人。
そういった人たちによって自分の作業が中断された、時間をとられた経験はありませんか?
本当にやりたいことに集中するためにも、人間関係の整理をし、自分の時間を奪う相手との接触は控える必要があります。
- 仕事が進まないことを伝え、無駄な会話は避ける
- 用もないのに連絡するのはやめてほしいと伝える
といった対策をとりましょう。
ポイントは、相手の言動によりこちらの時間が奪われていることを伝えることです。
スマホを視界に入れない
スマホが一番マルチタスクを誘発しやすく、注意力を散漫にします。
スマホは誘惑の塊で、ネットサーフィンやLINE、Twitterなど、瞬時にあらゆる情報にアクセスできてしまいますよね。
LINEの通知により作業が中断されたり、ちょっと調べ物をするだけのつもりがネットサーフィンをしてしまったり…。誰でも経験はあるでしょう。
人間は誘惑や欲求に抗うだけでも大きな意思力を要するので、スマホが視界に入るだけでもアウトだったりします。
スマホは鞄に仕舞う、離れた場所に置く、電源を切っておくなどの対策をしましょう。
HSPはシングルタスクでより力を発揮できる
HSPの多くは思慮深いという特性をもち、一つのことに深く考えを巡らせるため、非HSPとは違った視点で物事を捉えることができます。
また、他の人が気づかないような点に気づいたり、面白いアイデアを思いついたりもします。
ただ、それはシングルタスクが前提です。
シングルタスクの方が生産性が上がるのはHSPも非HSPも同じですが、とくにHSPは自分の思考を邪魔されず、一つのことに集中できる環境でこそ力を発揮できます。
「今の仕事がマルチタスクばかりでつらい」
「本当にやりたいことができていない」
「もっと自分の能力を活かしたい」
という人は、今回紹介した対策を実践し、マルチタスクから脱しましょう。